長野県 富士見農場

日陰に向く宿根草の花壇

2017年の冬に植え込んだ「日陰に向く宿根草の花壇」

株が大きくなり、見応え充分。

植えた時期は大きくなくても、しっかり株間を取ってあげればこのように見応えのある花壇に仕上がります。

1年草のように毎年植え替えをしなくてよいのも宿根草のいいところです。

植えた時の様子昨年の様子

新年の富士見農場

皆様 あけましておめでとうございます。

本年も富士見農場からたくさんの宿根草を皆様に届けられるよう、スタッフ一同邁進していきますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

富士見農場から、今年も美しい八ヶ岳も富士山も拝める年明けとなりました。

 

 

 

相変わらず冷え込んでおりますが、昨年経過を追っていたレイズドベットの植物たちも

寒さに耐え春を待ち望んでいます。

 

 

今年は雪が少なく、乾燥した冬ですので、枯れ葉や老け枝の除去はもう少し暖かくなってからの予定です。

 

昨年と違った株が充実したレイズドベットの様子もぜひ楽しみにしてください。

 

富士見農場 スタッフ一同

宿根草の株分け・手入れ

今年は全国的に暖冬傾向あるとニュースで聞きました。

ここ富士見農場も暖かい日が続き、

例年に比べて八ヶ岳が白くなるのが遅かったと感じました。

 

 

この時期の富士見農場の作業をご紹介したいと思います。

主に宿根草の株分けと植え込み、手入れを行っています。

 

そこで今回は、アスチルベの株分けの

仕方をご紹介しようと思います。

 

アスチルベは半日陰から日陰の植栽に適し、

強健で手間いらずな優秀な宿根草です。

昨今では品種改良が進み、沢山の種類が出回っています。

育てている方も多いかと思います。

 

比較的簡単に株分けできるので、

ポットで育てている方も地植えにしている方も、

株のリフレッシュを兼ねて、挑戦してみてください。

 

 

これは畑で養生した株になります。

まずは余分な土を落とし、

芽がどこにあるか確認できるようにしましょう。

 

 

まずは大まかに割ります。

手で割れなければハサミを使ってください。

 

 

割った株の土をはらい、

こんな感じで1株に2~3芽付くように切っていきます。

これは9㎝ポットに植え込むのでこの大きさですが、

もっと大きく割ってもかまいません。

 

 

最終的に1株からこんなにたくさん分けることができました。

 

 

次にガウラの切り戻しも紹介します。

 

 

このように伸びきった苗を、下から2~3節くらい残してカットします。

そうすると、枝が分岐し下からも新芽が伸びて、こんもりした株姿になります。

 

 

こんな感じで思い切ってカットします。

 

 

これは10月下旬に切り戻しをした苗です。

芽がたくさん出ていい感じになりました。

 

よくガウラの葉っぱに赤い斑点模様が出てくることがあります。

「病気ですか?」と、よくご質問を受けます。

まず病気ではないのでご安心ください。

これは低温に当たると現れるもので、生育状なにも問題ありません。

気温が上がり、暖かい日が続くと段々と消えて緑の葉っぱに戻ります。

 

 

参考にして頂けたでしょうか。

簡単ですので試してみてください。

 

霜と楽しむ初冬だけの楽しみ

今年は比較的暖かい初冬で強い霜が遅かったのですが、早朝の霜を楽しむ季節がやってきました。
日によって霜の強さも変わり、毎朝楽しませてくれます。

 

ある二日間のアルケミラモリスの様子

うす霜も強霜もそれぞれきれいです。
さて、他の植物たちの霜の様子です。今年の秋が暖かかでしたので少し残った花々も霜がかっています。
 

「ネペタ シックスヒルズジャイアント」
 

「アナベル」
 

「フェスツカとドリフトローズ」
 

「デルフィニウム ダークブルー」
 

「ヒューケラ」
 

「オーナメントリーフとドリフトローズ」

 

「ドリフトローズ」

 

「フェスツカとネペタ シックスヒルズジャイアント」
 

バラ単体にもキレイな霜が降りています。
この景色も楽しめるのはもう少しの期間。
ぜひご家庭の植物たちの朝の風景を楽しんでください。

 

いろいろな根っこ

お庭の植物が少し混んできたのでリフレッシュしていると、スタッフの一人に聞かれました。

「ヘリオプシスとヘリアンサスの違いって何ですか?」
ベテランスタッフの人と一緒に一瞬困ってしまった質問ですが、確かに明確に答えられません。
とある国営放送の5歳の女の子に怒られてしまいそうな雰囲気になってしまいましたが、頑張って調べました。

いい勉強になりました。

ヘリオプシス属は日本語で言い直せば「ヒマワリモドキ」対してヘリアンサスは「キクイモモドキ」
花は両方とも可愛らしい黄色い夏の花なので、宿根ヒマワリと言いたくなりますが、属名でだいぶ イメージに違いがありました。

ではどこが「キクイモモドキ」で違うのでしょう。

その答えは根っこを見ると一目瞭然でした。

「ヘリアンサス レモンクイーン」

 

「ヘリオプシス  サマーナイト」

 

親株から子世代に株が大きくなっていく過程で、こんなに違いがありました。
確かに「ヘリアンサス」は根から地下を通って新芽が伸びていく様子が、イモ類のようです。
対して「ヘリオプシス」みなさんがイメージしている宿根草の冬姿に一番近いのでは無いでしょうか。
来年の新芽は株元にあります。
せっかくなので他の植物も見てみました。

 

「アエゴポニウム」

 

地面を掘るとこんな感じですが、わかりずらいので根を洗ってみます。

 

 

地下茎の綺麗なつながり。
宿根草の根っこの形が様々なので、混んできた植物たちを少しリフレッシュ作業をする際、普段見れない地下の様子も楽しんでみてください。

 

富士見農場

晩秋から初冬はオーナメントリーフが特に素敵です

春から夏にかけてのお庭やコンテナはバラや花々が主役ですが、霜や気温で花々が終わり冬支度をしている植物たちの中で、カレックス フェスツカ シマススキ スティパといったオーナメントリーフはどの季節も存在感があるバイプレーヤーではないでしょうか。

 

 

 

秋の庭は何処と無く寂しく感じますが、秋バラとオーナメントリーフの組み合わせは季節感も相まって素敵です。

 

 

 

また、日本ではあまり一般的では無いようですが、ガーデン王国イギリスのガーデナーはアナベルの老け花を秋の楽しみにするそうです。
花びらに透き通る葉脈まで楽しめるのは、ドライになった秋ならではですね。

 

 

最後に知り合いのお庭で素敵なオーナメントリーフの使い方があったので撮らせていただきました。
ダールベルクデージーとスティパの組み合わせが可愛らしいです。

 

 

これから霜が降りるようになるとオーナメントリーフはキラキラとまた違った味わいが楽しめます。
雰囲気も大人っぽくなるオーナメントリーフが入ったお庭やコンテナガーデンもぜひ
楽しんでみてください。

 

富士見農場

日陰に向く宿根草の花壇

こちらは日陰に向く宿根草の花壇です。

和風の趣の感じられるすてきな花壇に仕上がっています。

見ているだけで涼しげです。

 

■配置図■

 

 

 

ドリフトローズと宿根草の花壇

こちらはドリフトローズと宿根草の花壇です。

ドリフトローズは丈が低いので、このように花壇の前面を縁取るように植えることでバランスがとれます。

 

■配置図■

 

バラと宿根草の花壇

去年の秋に植え付けた花壇が初夏の見頃を迎えています。

 

順番が若干前後しますが、左の方からベロニカ、セントーレア、サルビア、デルフィニューム、ゲラニューム、スカビオーサ、ダイアンサス、バラ、ガウラ等が色鮮やかな花を咲かせています。

エキノプスやエキナセア、ポテンティラ等これから開花を迎えるものもあり、こちらも楽しみです。

 

■配置図■

植えて1年目ですので、バラも宿根草も株が未熟ですが、今後成長していくにつれてより立体的で迫力のある花壇となっていくでしょう。

それにしても、去年の秋に植え付けた数日後に雪が降りましたが、こうして立派に冬越ししましたので宿根草の強さに改めて驚かされました。