なばなの里 植え込み風景

朝晩冷え込むようになり、チューリップを植えるのに良い気候になってきましたね。前回、三重県にある なばなの里 への出荷・納品風景をご紹介しました(https://www.hanano-yamato.co.jp/staffblog/?p=1151)が、今回は球根の植え込み風景をご紹介します。

このなばなの里では毎年なんと、100万球を超えるチューリップが植え付けされています。これほど大量のチューリップをどうやって植えるのか…。『そんなの機械で植えてるんでしょ?』と思った方、違います。全て手作業により植え込まれています。まず植え込みたい圃場全体に植え込むチューリップをバラ撒きます(写真1)。担当者曰く、『球根の密度が均一になるようにバラ撒くのが難しい』との事。そしてそこへチューリップ植え込みマシーンと化したスタッフがやってきます。穴を掘る、球根を入れる、土を被せる。ひたすらこの作業を繰り返します。一列に並び、植え込むチューリップ・圃場と対峙する姿は勇ましくもあり、どこか可愛らしさを感じさせます(写真2、3)。

この作業、時間との闘いです。なぜなら圃場にバラ撒かれたチューリップが強い日差しにさらされてしまっているからです。チューリップを含む球根類は、直射日光が大敵です。ですので、圃場にバラ撒かれたら可能な限り早く植え込んで直射日光が当たらないようにしないといけません。

植え込みが終わった圃場は十分に灌水された後、バークたい肥で覆います。暑さ対策と水切れ防止の為です(写真4)。

なばなの里でのチューリップの植え込みは、早ければ10月下旬から始まり、遅い時は年が変わった1月中旬頃まで続く事もあります。それだけ大量のチューリップを植えている証拠ですよね。今回植えられたチューリップが、来春美しい花を咲かせ、多くの来場者を楽しませてくれる事を願っています。

(写真1)均一になるようにバラ撒きます

(写真2)植え込みは人の手により行われます

(写真3)土を掘り、球根を入れ、土を被せる

(写真4)バーク堆肥で覆って完成