鉄砲百合 日の本(テッポウユリ ヒノモト)

今年も12月に入り、いよいよ慌ただしくなってきました。

年末年始の飾りつけに欠かせない切り花、これに使われる草花はいくつかありますが、今回は『鉄砲百合(テッポウユリ)』をご紹介します。
切り花として流通している鉄砲百合の殆どは⽩⾊の品種で、その中でも代表的な品種が『⽇の本(ひのもと)』です。そしてこの 日の本 切り花の主⼒産地として⾼知県があります。

 

生産者は年末の切り花出荷に向け、暑い真夏から準備をしています。
6月~7月にかけて納品された球根は、そのまま植えたのでは来年の初夏まで花は咲きません。しかし特別な処理をする事で、早ければ10月頃から花を咲かせる事が可能となり、切り花として市場に出荷されます。この『特別な処理』が本当に大変な作業で、生産者の皆様には脱帽です。
その努力の結晶として出荷された 日の本 ですが、その姿から何とも言えない『可憐さ』『清潔さ』『凛とした強さ』を感じるのは私だけでしょうか?とてもさわやかな香りで、花瓶に挿して部屋に飾ると清々しい気持ちになります。
実はこの鉄砲百合 日の本 は、世界的にみても鹿児島県にある沖永良部島だけで生産されている超限定的な品種なのです。これについてはまた紹介したいと思います。

 

(出荷を待つ鉄砲百合 日の本)