長野県 富士見農場

5月下旬レイズドベットガーデン

半月ちょっとで、レイズドベットの様子がすっかり変わってきました。

花も順次咲きだしました。

 

バラと宿根草を組み合わせた庭は花盛りですが、日陰の庭のカラーリーフが綺麗なので、注目してみます。

 

まず目に入るのが、明るい京鹿の子の金葉。

鮮やかな黄色い葉が、印象的ではないでしょうか。

また、奥に植わっているキミキフガの黒い葉の色が、ギュと印象を引き締めています。

この庭は朝日が入る程度で日中はほぼ日陰になってしまいますが、ほかにもブルネラの銀葉や

ホスタの斑も明るい印象を与えてくれるので、暗くは感じないのでは無いでしょうか。

 

今後花芽が付いていくとまた鮮やかさが増してくるので楽しみです。

 

4月下旬 レイズドベットガーデン

レイズドベットに植えた苗もようやく大きくなってきました。

標高も高いので、4月にしては小さいと感じる地域の方もいらっしゃると思います。

 

しかし、しっかり花芽も付けているものもあります。

ダイアンサス ピンクジュエル

セントーレア  パープルハート

 

日陰のお庭のブルネラはもう開花しています。

 

冬の間しっかり英気を養いしっかり張った根がこれからの成長を支えていきます。

今後の変化も楽しみです。

 

カラーコントラスト

急な真夏日や全国的な雨で異常な天候が目立つ昨今ですが、富士見農場のお庭はようやく球根類が咲き誇ってきました。

花が咲きだすと、そちらに目が行きがちですが、花を引き立てるために宿根草の新芽たちはいい仕事をしていますので、今回はそんなバイプレーヤーにもなれる宿根草をご紹介します。

まずは リシマキア ファイヤークラッカー

黄色い可愛らしい花のリシマキアはカラーリーフの効果もあります。

濃い銅葉が明るい色の花をひきたててくれます。

ムスカリの青とトーンの近い銅葉がシックな色合いを演出しています。

後ろのネペタもトーンの暗い青緑なので一体感があるように私は感じます。

一方で明るいスイセンとの組み合わせは、華やかさも加わります。

こちらは二色のアスチルベです。

銅葉と黄緑葉の組み合わせは新芽の頃、特に美しく感じませんか。

ユーフォルビア ポリクロマとブルネラ マクロフィラ

明るい花のユーフォルビアとシックな色合いが、ブルネラの勿忘草のような可憐な花も、間に咲く球根ヒヤシンス ダブルエロスとがお互い引き立てあうようです。

こちらは斑入りイワミツバとリグラリアが明暗をくっきり作り出して間のチューリップを引き立てています。

後ろのフリチラリア ペルシカもリグラリアと色調があい引き締まった印象を作っています。

アクイレギアとムスカリです。

こちらは色調が白濁した色合いの植物同士で柔らかい印象を演出しています。

お庭に植物を植えるとき、咲く花やその色合いを選ぶことが多いと思いますが、植物たちの花のない時期に

彼らの葉の色や組み合わせで楽しみ方が変わる宿根草。

一年中庭にいる彼らの花時期ももちろんですが、それ以外の時期に一緒に植わる球根や花木、一年草を引き立てより盛り上げる宿根草。

彼らの葉の色をぜひ、植えるときのバリエーションとして手にとって見て下さい。

3月下旬 レイズドベットガーデン

昨年秋に植えこみましたレイズドベットガーデンの様子です。

長野県の富士見町は春分の日も雪が降りました。

春の雪は水っぽく、早く溶けます。

雪の下に隠れていた花壇を観察してみました。

一見、何もありません。

冬の間に枯れた地上部を取りさったので、まだ何も植えていないかのようですが、

じっくり観察してみると、

 

アルケミラモリス

 

セントーレア パープルハート

 

ポテンティラ ゴールデンスターリット

 

しっかり発芽してきています。

まだまだ、富士見では寒い日が続きますが、植物たちはたくましく春を感じているようです。

スノードロップ開花、クリスマスローズも開花まであと少し

このところ富士見農場では、ポカポカ暖かい陽気が続き、とても春らしいです。
農場のモデルガーデンでは春を告げる花として知られるスノードロップが咲き始めました。

高原の風にゆらゆら揺れる姿がなんとも愛らしい。

スノードロップはとくに手間を掛けずとも植えっぱなしで毎年かわいい花を楽しませてくれます。
一般に日本で広く親しまれている種類はエルウェシー(G.elwesii)という品種になり、本種ニヴァリス(G.nivalis)よりも球根が大きい為、少しの乾燥にも耐え扱いやすいのが特徴です。
花を咲かせるポイントは冬の寒さにしっかりあてることです。

モデルガーデンを見渡すとクリスマスローズも花芽を付けていました。

 

枯れ込んで横に倒れている葉は、日当たりや風通しを妨げるので、ばっさりカットしました。

開花まであと少し、咲いた時の写真もアップ予定です。

富士見農場

春の秋明菊(アネモネ シルベストリス)

ハウスの中で、アネモネ シルベストリスが花を咲かせています。

この花は春の秋明菊とも呼ばれています。
寒さに強く、春の訪れとともに開花し初夏まで楽しめます。
花全体が産毛のような白い細かな毛で覆われているのがとてもかわいいです。
可憐な見た目ですが、丈夫であまり気を使わなくても育ちますので初めて宿根草を育てられる方にもオススメの花です。

富士見農場

タチアオイの葉の移り変わり

植物の中には新芽と花時期の葉の様子が異なるものがあります。
代表的なタチアオイ「シダルセア ロザンナ」でその経過を見て行きましょう。
さて、アオイというと 葵の御紋 で想像するあの葉の形があります。
(正確には葵違いなのですが、この品種も一応アオイ科なのでご愛嬌と思ってください)

ところが、花の周りにある葉のなんとシャープなこと。これでは徳川家もびっくりです。

では、花時期を逆戻りしながら葵の御紋を探していきましょう。

 

 
花が咲く直前の全体像です。

 

タチアオイというだけあってすっと立ち上がる姿は美しいのですが、地上部からだんだん上がって行く葉が
葉脈にそって割れて来ているように感じます。
では、もう少し前に戻って見ましょう。

 

立ち上がる直前です。
だんだんと丸くみえて来ましたが、まだ葉の先端が丸くはありません。

 

さらにもうすこし戻ってみます。

どうでしょう。ようやく葵らしい葉が見えて来ました。

こんな風に成長の過程で葉の形が変わるものがあります。
植物の成長過程も花を楽しむと一緒にぜひ楽しんでください。

 

おまけ
流行りの#霜活をしてみました。

 

 

 

富士見農場

冬の手入れ 地下茎の秘密

地下茎の植物の手入れ

 

カンパニュラを始め地下茎と呼ばれる茎が伸びて意外なところから新芽を出してくる植物があります。

 

 

 

カンパニュラ ロツンデフォリアは昨年の親株から離れ、新芽をポットの脇まで伸ばしています。
どのようにつながっているでしょうか?
ロツンデフォリアはまだ柔らかく折れてしまいそうなので、カンパニュラ竹島の根の様子を観察してみました。
こちらもしっかりした地下茎が伸びていました。

 

 

根の中にひときわ太い白いものが伸びていて、その先に白い新芽が伸びています。
まだしっかり親株と繋がっていますが、これから代替わりをしながら、ガーデンを賑わせるためしっかり準備をしています。
この後 慎重にポットに戻しますが、植物たちがしっかりと準備をしてくれていると思うと、次の花が楽しみです。

 

富士見農場

冬の手入れ ネペタ

ネペタの冬の手入れ
切り戻して何度も花を付ける「シックスヒルズジャイアント」と立ち姿のかっこいい「ブルードリーム。ピンクドリーム」
どちらも素敵なネペタです。

 

 
シックスヒルズジャイアント

 

 
ピンクドリーム

 

シックスヒルズジャイアントは覗くと大分新芽が確認できるものがあると思いますので、新芽に合わせて、バッサリ切り戻します。

 

もちろん毛まわりの土を替えてあげるとより春に向けて活動しやすいと思います。

 

富士見農場の冬のシックスヒルズジャイアントは寒気の中でたくましく新芽を伸ばしています。
 

 

さて、ブルードリーム ピンクドリームは新芽を地上部で確認できる場合は少ないので、土の中を覗いてみます。

 

 
ほんのりピンク色に芽がでているのがわかりますでしょうか?
このように地下部に新芽がしっかり隠れていますので、安心して地上部を切り取って植え替えてください。

 

富士見農場

冬の手入れ ダイアンサス

ダイアンサスの冬の手入れ
ダイアンサスの仲間は世界中に分布し、日本ではなく「なでしこ」の名前で知られています。
とても可憐で、儚い感じの花に見えますが、強健で逞しくもあります。
リトルメイデンは春から初夏に純白の小花をたくさん咲かせ、株はドーム状に広がります。
石と石の間に植えると雰囲気の良い花壇ができます。

 

リトルメイデン↓↓↓

イエローハーモニーは花茎が30cmほど伸び、初夏には淡い黄色の花が集まって咲きます。
ナチュラル感を演出するために、ぜひ欲しい品種の一つです。

 

イエローハーモニー↓↓↓

初回に草姿を美しくするために、冬場に切り戻すことをオススメします。

 

イエローハーモニー冬の姿↓↓↓
 

 

イエローハーモニーの株元アップ↓↓

 

リトルメイデン冬姿↓↓↓

 

リトルメイデン株元アップ↓↓↓

 

ダイアンサスは旧枝(昨年の残った枝)からも新芽が出ることがあるので、株元が茶色いまま残ってしまいますので、株元からバッサリ切ります。

 

イエローハーモニー 手入れ後↓↓↓

 

リトルメイデン手入れ後↓↓↓

 

 春には新芽が出てきますので、心配しなくても大丈夫です。

 

イエローハーモニー発芽↓↓↓

 

リトルメイデン発芽↓↓↓

ちなみに梅雨時期に株の中が、蒸れてしまった時も、同様です。
ムレてしまったままの状態を放置すると、カビや菌の温床になってしまい、枯れてしまう原因になります。
バッサリ切り戻す勇気も必要です。かえって植物には良い効果が期待できます。

最後に冬の管理にいちばん重要なことですが、ポット内で回ってしまった根を取り除き新しく根が発育する環境を整えます。
根の量を約半分くらいまでカットして鉢底に新しい土を入れるだけでOKです。
その時鉢植えの表面の土を削って雑草や雑草の種子、コケなどをとるとさらに良くなります。

富士見農場